★ヨーロッパの旅・計画日記★~定年したら行くぞ!

★ヨーロッパが好きなので、まとまった休みがとれたら長期旅行に行くべく準備中。できれば春から夏にかけて2ヶ月間ぐらいブラブラしたいと妄想しております。

ヨーロッパが右傾化しているけど、だいじょうぶなのかなー

EUは解体してしまうのかどうか。あれこれ考えてみると・・・

 

こんにちは。おつかれさまです。

 

最近のヨーロッパは物騒な感じ。

イギリスがEUから離脱するブレグジッドはもとより、イタリア、スペイン、オーストリアなどでは政権活動の右寄り政党が存在感を出してきている。

また、ドイツもメルケルさんが求心力を低下させている状態は、EU全体の価値を引き上げるよりも自国のことのみを考えたい人が増えているからなのだろう。

 

EU発足前(1993年設立)のヨーロッパを旅行した経験があるボクは、ユニークな国がひしめき合っている感じがとてもおもしろくて、ヨーロッパ全体が「文化や歴史のテーマパークみたいだ」と思ったものだ。

一方でイタリアやギリシャの貨幣価値の低さには驚いてしまって経済格差を実感した。

 

ポーランドに至っては、市民が我々観光客を見つけると「ドルか円に変えてくれ」と両替を迫ってきたので理由を聞くと「この国は危ない。たぶんこのカネはいつか紙切れになる」と真剣な顔で説明してくれた。

各国が、文化を個性的に表現をしたうえで成り立っていれば理想的なのだろうけれども、そう簡単にはいかないのが経済というものなんだと実感した。

 

ジェームスボンドがオリエント急行で旅をする。

アランドロンがナポリの露店で買い物をする。

などなどの個性的な風景は薄まってしまっているけども、しかたがないのだろう。

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オリエント急行の食事ショット

昨今の日本の市町村合併もよく似た話なのよね。たぶん。

各地方では成り立たないので、お互いに合併をして地方としての売上(歳入)を引き上げて、一般管理費(歳出)を少しでも減らすことが生き残るための方策なんだろうけど、目先を追わざるを得ないのが悲しいよね。

 

ヨーロッパ市民も企業も国もがんばってほしい。

観光資源、製造、芸術、情報産業などなど各国ごとに強みを作ってもらってほしい。

合理的で大国だけれども味気のないアメリカや中国のようにならないでほしい。

きっとグローバル化にともなって、ヨーロッパ市民は下記のような考えになっているのかもしれないなー。

・これまでの産業が成り立たないのは中国をはじめ世界と競合したからだ

・これでは生き残れないので、締め出しをしよう

自国第一主義でいこう

って感じではないのかな。アメリカのトランプ支持者と同じで「グローバル化に乗り遅れた人たち」が支持者となっているのだと思う。

これ日本の若い人たちにもよく似た傾向がある。自分たちを誇りに思えるのは「日本人であること」のみであるひとたちが反韓・反中を主張することで精神を安定させている傾向と印象がかぶる。

 

江戸時代の日本は、各藩が貨幣を発行していたぐらい独立した経済圏が各地域でまわっていたのだけれども、船などの物流が発達して他の藩から安くていいものが”輸入”されると成り立たなくなった時期と、これまた印象がかぶる。

たとえば、紀州和歌山のミカンを江戸が輸入することになってしまったので、打撃をうけた静岡は江戸へのミカン販売をやめてお茶にシフトした・・・って話と。

これもいわばグローバル経済なのですね。

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江戸 海上航路

人間は外へむかって活動することでアイデアが出て活発になるのに

自国のことばかりに目が向いてどんどん小さくなっていくのはもったいない。

 

せっかくユニークで美しい文化もたっぷりあるヨーロッパは

経済活動もしっかりやって維持保全をしながら新しいことに取り組んでほしい。

 

楽しく旅行に行きたいからね。

そしてリスペクトさせてほしい。