★ヨーロッパの旅・計画日記★~定年したら行くぞ!

★ヨーロッパが好きなので、まとまった休みがとれたら長期旅行に行くべく準備中。できれば春から夏にかけて2ヶ月間ぐらいブラブラしたいと妄想しております。

ヨーロッパの楽しみ 鉄道とドライブ

 

こんにちは。おつかれさまです。

当年とって55歳のボクは、

退職時のヨーロッパ旅行を楽しみに日々の仕事にいそしむのであった。

ボクの勤める会社は、60歳でいったん雇用契約が終了。

さらに本人の希望があれば、65歳までの5年間を

契約社員で再雇用する制度となっているのだけれども

そのときの年収が240万円なのです。(月給20万円の賞与なし)

 

先輩の半分は「ばかばかしい」と

会社の再雇用を希望せず、みずから他の企業へアプローチして

月給20万円以上を確保努力しているのでした。

 

ボクも少しでも年収を多くすべく、知人の会社へアプローチしたり

人材エージェントへ登録したり情報収集はしっかりやっているのだけれども

現実は厳しい。

厳しい原因のひとつに、ボクが4年前に子会社への出向したことが

あるのでした。

実は、ボクは建築営業マンとして長年勤務していて

自分ではおこがましいのだけども、それなりに活躍できていたのです。

でも、会社は一定の年齢になると子会社への出向を命じる慣習があって

現在は人材紹介の仕事をしているのでした。

そう。まったく異なる業界・仕事・ブレーン・ノウハウなどなど。

これはきつい。

なにがきついって、長年蓄積してきた人脈をすべて捨ててしまう

ことに事実上なるのです。

だから定年後の再雇用を他の企業へ求めることが難しいのです。

ずーっと継続していれば、60歳をすぎた男にも一定の評価をして

もらえることがあるけども仕事が変われば難しいのです。

 

日本の人事制度は高度成長期のものがまだ残っていて

終身雇用を守るために、本人の部署を変更することについて

会社はなんとも思っていない。

実は、会社は社員を縛るため(他社へ流出しないよう)に

終身雇用制度を設けていたのであって、決して社員のためではないのですね。

 

この異動にともなう仕事の変更は相当なストレスで

本人にとって、おおきなものを失うリスクがあるのです。

 

これまで長いあいだ、国→企業→個人の優先順位があった。

しかし昨今は、個人→企業→国。という順序に見直されはじめているが

日本は非常に遅れている。

このあたり、ヨーロッパ企業ははやい。

リベラル色が強く、個人の尊厳を国や企業を優先して守ろうという

活動や事案、法令が多い。

 

なぜヨーロッパに惹かれるのかと

いつもぼんやり考えているのだけれども、この個人の尊厳は

ひとつのヒントを感じる。

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ベンツ夫人の旅路

上記地図は創業間もない無名のカールベンツの奥さんが

主人に内緒で朝早くからマンハイムの街を出発して、プフォルツハイムまでを

旅をしたルートです。

馬10頭以上必要とされる距離と時間を、一台のクルマが達成したことで

ようやく社会に認知されメルセデスベンツ自動車産業がはじまるのです。

 

ヨーロッパはおもしろい。

国王や教会などからの圧迫もあれば、こういう個人が個人として

尊厳を守りった活動も多く見られ、元気を与えてくれる。

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グレイトウエスタン鉄道夜行列車

上記写真はロンドンからコーンウォール地方へ夜行列車で

行ったときの乗車したものなのなんだけど

鉄道という国や企業主体が開発したものでも、そのおかげで

空前の旅ブームがはじまり、個人が個人の人生を楽しむことの

きっかけにもなっているのですよね。

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夜行列車の内部

たしかに鉄道は戦争にいちはやくから利用されるなど

負の側面もあるのだけれども、そうして人はすこしずつ前へ進み

個人が人生を楽しむ機会を増やし続けている。

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シトロエンレンタカー

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コーンウォールからロンドンへ

ボクが ヨーロッパをおもしろいと思うのは

そんなせめぎあいの歴史を感じ、その恩恵を得るよろこびを

ダイレクトに感じとれるからかもしれない。

 

いまの日本は平和で、「すべて国がやってくれる感」を国民がもっているようで

個人が確たる意思をもっている感じを受けない。

サラリーマン諸君も同じで「会社が考えてくれる感」がする。

 

ヨーロッパへ行くと目がさめるようで楽しい。

 

これからも定期的に旅をして、感受性を退化させないようにしたい。

楽しく生きるためにも。